ロッテ佐々木朗、初打撃投手で最速157キロ「打たせる気持ちなかった」一問一答

プロ入り後初の打撃投手を務めたロッテ・佐々木朗希【写真:宮脇広久】

佐々木朗はプロ初の打撃投手で最速157キロも納得せず「球速にばらつき。修正して安定していい球を」

 ロッテのドラフト1位ルーキーで最速163キロを誇る佐々木朗希投手(大船渡高)が24日、本拠地ZOZOマリンスタジアムでプロ入り後初めて打撃投手を務めた。ドラフト5位の福田光輝内野手(法大)、22歳の茶谷健太内野手を相手に計25球。安打性の打球は6本。茶谷から空振りを1つ奪った。球場のスピードガンで最速157キロを計測した。終了後、報道陣との主な一問一答は以下の通り。

――初の打撃投手を務めた。
「初めてバッター相手に投げて、ボールが多かったですが、ストライクゾーンにも投げられましたし、風とかこの球場の特徴を感じながら投げることができました」

――今日のテーマは。
「特に細かいテーマは持たず、バッターに投げること自体がすごくいい練習だと思うので、しっかりストライクを自分の思うように投げれるようにと」

――球の走り、フォームのバランスは。
「悪くはなかったですけど、もう少し良くなると思います」

――球速は最速157キロを計測した。
「球速にばらつきがあったので、修正して安定していい球を投げられるようにしたいです」

――久しぶり打者相手に投げた感覚は。
「バッター相手に投げることができて、すごく楽しかったですし、(調子を)上げていきたいなと」

――ZOZOマリンの風の特徴はつかめたか。
「(風向きなどは)日によって違うと思うので、その特徴をつかみながら有効に使っていきたいと思います」

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――ドラフト5位の福田光(法大)との“対戦”となったが、同期対決は意識したか。
「同期とかに関係なく、バッターに投げるのが(プロ入り後)初めてだったので、力みはあったと思います」

――その福田光に左中間席に一発を放り込まれた時の率直な気持ちは。
「いい気持ちではなかったです。今日は打撃投手ですが、これから変化球を入れたり、配球が違えば、また違うと思います。速い真っ直ぐだけでは打たれてしまうので、工夫もしていきたいと感じました」

――この日は最大風速10メートル。左足を高く上げる投球フォームだけに投げにくかったのでは。
「(影響は)なくはないですけど、大きな影響ではなかったと思います」

――球速表示と自分の投げた感覚に差はあったか
「あったりなかったり、ばらつきがありました」

――思ったより球速表示が出ていた?
「そういう球もありましたし、逆もありました」

――25球のうち7球がファウル。押し込めていたと感じたか。
「そう思いますが、前に飛ばされたりもしていたので、コントロールなどを修正していきたいです」

――まだまだ状態は上がっていく。
「“まだまだ”じゃないですけど……。上がるとは思います」

――打撃投手だけに、「打者に打たせたい」という気持ちがあったか。
「それはないですけど、ストライクはしっかり取りにいきました」

――プロの打者の印象は。
「体が大きいですし、しっかり当ててくるので、もっと成長して、配球とかもやっていかないといけないと思いました」(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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