初対面の人と会う前のドキドキ感
誰しも初対面の人と会う前はドキドキしますよね。
どのような雰囲気の人だろう、話しやすい人だったらいいな、話が弾まなかったどうしよう……など色々な思いを抱いて対面することがほとんどだと思います。筆者自身も客室乗務員として働く前は同じ気持ちでした。
客室乗務員を経験したことで、初対面の人と関わることに苦手意識がなくなり、今ではどんな人だろう!会うのが楽しみ!と思うまでになりました。
それは、客室乗務員の仕事の中で、初対面の人とでもスムーズに接することができる会話術を学んだからです。
客室乗務員を退職した今も実践している、好印象会話術のポイントを3つご紹介いたします!
1. 会話術、だけどまずは身だしなみから!
初対面においては、何を話すかよりも大事なのが第一印象です。
「第一印象は出会って3秒で決まる」と言われているように初対面の瞬間がとても大切です。
そしてその3秒の間で目にすることといえば、相手の外見、身だしなみです。
身だしなみで気になるところがあると、どうしてもそこに目が行ってしまって、会話の内容に集中できないということも起こりがちです。
そのため、客室乗務員はお客様のご搭乗前にクルー同士で身だしなみチェックを行います。制服や髪型に清潔感が保たれているかなど相互に確認をし合い、お客様をお出迎えいたします。
洋服にシワや毛玉がないか、スカーフやネクタイは曲がっていないか、ストッキングは伝染していないか、靴は磨かれているか、髪にアホ毛や後れ毛がないかなど、どれも基本的なことです、でもこれが想像以上に第一印象を左右するものなのです。
ご家族など気軽に相談できる人がいれば、服装や髪型へのコメントをもらうのもよいかもしれませんね。
身だしなみを整えることで自信を持ってスタート地点へ立つことができますよ。
2.相づち上手は聞き上手!
私は会話をする際、特に初対面の人とお話しをする場合に大切にしていることは、笑顔と相づちをです。
自分が話をしているときに、相手にこれといった反応がなく真顔で聞かれていた場合、どのよう感じるでしょう。
話しづらいな、ちゃんと伝わっているのかな、と不安な気持ちになりませんか。
今日は楽しかったな!話しやすかったな!と感じた場合は、相手が聞き上手であったと言えます。
相手が話している内容に共感の言葉を入れて相づちを打つことで、話に興味を持ってきいていると安心感を与え、その結果、信頼を得ることにも繋がります。
新しい出会いが増える4月。相づちを上手く使い、安心感と信頼感を与えることで、素敵な交友関係を築けるはずです。
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3. 会話を広げるタネをまく
毎日、一期一会の出会いがある客室乗務員。
機内で忙しくみえる客室乗務員ですが、長距離路線ではお客様と会話を楽しむこともあります。
初対面の人には、何を会話の糸口とすれば良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。
筆者は会話を広げるために意識していることが2つあります。
・視覚から得られる前情報をよく観察する
・相手に興味をもって質問をする
視覚情報から得られることは意外と多いです。
たとえば、服装や持ち物から、目的地に何をしに行くのか、どれくらい滞在するのかなどの情報が推測できますし、機内での動きを見ることで、何に興味があるのかを観察できます。
すると、相手が欲しい情報が何なのかを考えながら話の糸口を掴んで行くことができるのです。
もうひとつ、相手に興味を持って質問するというのも非常に役に立ちます。
興味を持ってくれていると感じると、誰しも自分の話をしやすくなりますよね。さらに自分のことであれば、気軽に返答しやすく、会話を広げるきっかけに繋がりやすいのではないでしょうか。
春は出会いの季節。素敵な出会いがたくさんあります。
同時に、ワクワクや不安が入り混じる時期です。
筆者自身も初対面の人と接するのは得意ではありませんでした。変えてくれたのが客室乗務員という仕事です。
そこで得たのが、今回ご紹介した身だしなみ、笑顔と相づち、会話のタネまきの3つのスキルです。
きっと相手に居心地がよいと感じてもらえ、自分も相手も楽しい時間を過ごすことができるはずです。