芸人の緊張感がハンパない「有吉の壁」がレギュラー化。○×の判断基準は…!?

2015年から不定期放送されてきた、有吉弘行がMC、佐藤栞里がアシスタントを務める日本テレビ系のバラエティー番組「有吉の壁」がレギュラー化し、毎週水曜午後7時に放送されることが決定した。このたび、レギュラー2回目の収録を終えた有吉と佐藤、そして総勢36人の“壁”芸人たちが意気込みを語った。

同番組は、若手お笑い芸人と中堅芸人たちが、さまざまなジャンルの「お笑いの壁」にチャレンジし、面白いネタでその“壁”を超え、芸人として成長するというコンセプトのお笑い番組。それぞれのシチュエーションに合わせた芸人たちの即興ネタを、有吉が○と×で判定していく。

収録の手応えは十分だと言う有吉は「実力者ばかりなので、非常に面白いですね。(判定については)僕、ゲラ(笑い上戸)なんで、基本的には全部『○』なんですよ。だから『×』はもはや、尾形(貴弘/パンサー)と斉藤(慎二/ジャングルポケット)専用になっていて(笑)。すべってるところを安心して見ていられる2人なんで。要は、“ネタ”じゃなくて“人”で決めてます。ネタの良し悪しじゃなくて、人柄ですね(笑)」と判定基準をコメント。

そんな有吉の「お気に入り」だと自ら口にする、とにかく明るい安村は「僕は本当に『有吉の壁』に懸けてます! 今週も1週間、仕事はこの番組だけなので…。僕の姿が唯一見られる番組ですので、ぜひご覧ください! 有吉さんにはもう感謝しかないです。いつもすごく笑ってくれるんですよ。有吉さん、俺のこと好きですよね?(笑)」と言うと、有吉は「うん(笑)。だって俺、50人しか参加してない安村のインスタライブを見てるから」とあっさり認め、安村は「一番たくさんハートを送ってくれるのが有吉さんなんですよ(笑)。本当、愛されてますね。ありがたいです」と喜んだ。

また、緊張気味のジャングルポケットは「お前ら、オーディションじゃないんだから」と有吉に突っ込まれると、太田博久は「だって今、呼ばれたら前に出てきて、一言ずつ面白いこと言うっていう流れですよね?…『有吉の壁』という番組はですね、いつもすごく緊張するんです。僕、高校3年生の時に柔道の県大会で優勝したんですけど、その決勝戦よりも、この番組の収録の方が緊張します。だからこの先、身がもつかどうか心配で…」と不安を口にするが、有吉から「それで?」とさらに追い詰められ、「えーっと…あとは、こいつ(おたけ)が、すっげぇ面白いこと言いますんで!」とおたけにバトンタッチ。するとおたけは「いや、とても気持ちいい番組ですよね。いつも朗らかな気持ちになります」と当たり障りないコメントをし、斉藤は「いや、気持ちいい番組ですよ、芸人同士の交流もあるし、いろんなところにロケに行けるし…といったあたりを、うまいことまとめて書いといてください(笑)」と丸投げ。最後は、太田が「『(笑)』を多めにしといてください。僕ら、言ったことを活字にすると、一つも面白くないんで。よろしくお願いします」と懇願した。

この番組がブレークのきっかけとなったチョコレートプラネットの松尾駿「真面目な話をすると、僕らは、この番組に拾っていただいたと言っても過言ではないんです」と語り、長田庄平は「『TT兄弟』を初めて披露したのがこの番組なんですよね。僕ら、去年の年収の半分がTT兄弟関連ですから(笑)。だから、金脈だと思ってます、この番組は(笑)」と番組に感謝。また、初回から番組に出演しているパンサーの向井慧は「初回から出てるのが、たぶん僕らだけなんですよ。ですのでとても大切な番組ですし、いつもの僕らとは違う一面を見せれられる大会です」と話し、「『大会』って何だよ(笑)」と有吉に突っ込まれていた。

そして、番組のレギュラー化にあたり有吉は「レギュラーになっても内容は変わりません。だって、この顔ぶれですよ?(笑)。スタジオでVTRを見るなんてことも、まともにできないメンバーですからね。体を張ることしかできないんで。もし内容が変わるようなことがあったら、それは番組が終わる時だと思っていただいて(笑)。そうならないためにも、全力で頑張りたいと思います。これまでは、特番で一回一回が勝負だから、無名の芸人を呼ぶのはなかなか難しかったんですけど、レギュラー放送となると、誰も知らない芸人も出せるっていう(笑)。いろんな芸人にチャンスがあるんで、楽しいですよね」と見どころを語り、佐藤は「芸人の皆さんが命を懸けて頑張ってくださっています。ですから、視聴者の方々にその熱意が伝わるように、私たちも精いっぱい頑張ります。よろしくお願いします」とアピールした。

4月8日の初回は「有吉の壁 レギュラーの壁を越えろ!2時間SP」と題して、四つの企画で進行。番組の人気コーナー「一般人の壁を越えろ!おもしろ商店街の人選手権」では、熱海商店街や熱海の街を舞台に、お笑い芸人たちが一般人の方に溶け込みながら面白い人を演じる即興ネタを披露。懐かしのあのキャラクターも久しぶりに現れるほか、㊙︎助っ人芸能人が入った「お助けガチャ」も登場する。

ほか、芸人が有名人になりきって歌を披露する「なりきりの壁を越えろ!ご本人登場選手権」や、“第7世代チーム”と“旧世代チーム”に分かれて大喜利で対決し、つまらない回答をした場合は、連帯責任でチーム全員に電流が流れる「第7世代の壁を越えろ!新旧対抗ビリビリ大喜利」、第2の“TT兄弟”になれそうな“2020年、突如現れ一世を風靡(ふうび)できそうなブレイク芸人”になりきってネタを披露する「流行語大賞の壁を越えろ!ブレイク芸人選手権」をおくる。

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