電子制御アクティブサス搭載の7人乗り旗艦SUV『メルセデス・ベンツ GLS』登場

 大人7名がゆったり乗車できる、メルセデス・ベンツの旗艦ラグジュアリーSUV『GLS』がモデルチェンジ。道路の凹凸やコーナリング状態に合わせて快適な乗り心地を作り出す、アクティブサスペンション“E-ACTIVE BODY CONTROL”を日本初搭載するなど新機軸を満載し、3月23日より発売開始となっている。

 2006年誕生の先代モデル『GL』を含めて3代目となる新型『GLS』は、室内スペースの拡大によるゆとりのある空間設計を筆頭に内外装デザインを一新。エクステリアでは片側112個のLEDとデイタイムランニングライトを備えるウルトラハイビーム付のマルチビームLEDヘッドライトの採用に加え、クローム仕上げのアンダーガードと2本のパワードームを備えたボンネットがSUVとしての存在感とパワーを表現する。

 さらに、この流麗なデザインはエアロダイナミクスの改善にも大きく貢献しており、Cd値は0.32(欧州参考値)と、大型のラグジュアリーSUVとしては極めて優秀な空力性能も実現している。

 また、待望のAI音声認識操作機能であるMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)を搭載したインテリアは、12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面を標準装備し、1枚のガラスカバーで融合することでドアパネルまで流れるような先進的空間を演出。ホイールベースも先代比で60mm延長され、居住性と積載性が大きく向上している。

 この2列目、3列目のシートはユーテイリティ機能も強化され、とくに2列目は電動シートバックによる前後スライド機能でレッグルームを最大87mm拡大可能なほか、40:20:40の分割可倒式シートバックやヘッドレストは電動調整式に。

 3列目も全モデルで身長194cmまでの乗員を想定し、ここでも独立調整可能な空調システムや専用のUSB充電ポートを設定。3列使用時のラゲッジ容量は470リットルで、シートをすべて格納した場合は最大2400リットルまで荷室容積を広げることができる。またトランクスルーの横幅を72mm拡大したうえ、スイッチ操作によりリアの車高を50mm下げる機能を備えるなど、積み下ろしの際にも最大限の配慮が行き届いている。

 この優雅な旗艦SUVを走らせるパワートレインは2機種が設定され、先行して販売開始となるGLS400 d 4MATICには最高出力330PS、最大トルク700Nmを誇る3リッター直列6気筒クリーンディーゼルターボの”OM656″を搭載。

 一方、遅れて6月以降の上陸が予定されるGLS580 4MATIC スポーツは、低負荷での走行時に4気筒を休止する機能を備えた新型4リッターV8直噴ツインターボ“M176”に、48V電気システム、ISG(インテグレーテッド・ スターター・ジェネレーター)を初めてドッキング。

 最高出力489PS、最大トルク700Nmのエンジンに加え、9G-TORONICトランスミッションの間に配置された22PS/250Nmの電気モーターにより、ブレーキング時に約1kWhのリチウムイオンバッテリーに回生を行うなど、効率性、快適性、高性能化を同時に実現した最新のパワーパックを搭載した。

前席にはシートベンチレーターやステアリングヒーター、温冷機能付きカップホルダーを採用
トランクスルーの横幅を72mm拡大し、長尺物もより簡単に積載。ドアクロージングサポーターもGLSとして初採用した

 駆動系も、新たにオフロード走行用のローレンジギアを備える”Off-Road エンジニアリングパッケージ”をオプションで設定した4MATICとなり、前後100-0%から0-100%の連続可変トルク配分を実現。

 その足元には両グレードともに先進的なサスペンションシステムが用意され、GLS400 dには高度に複雑なセンサーシステムとアルゴリズムを用いて、減衰特性を路面の状態や走行条件にリアルタイムで適応させるADS PLUS(アダプティブ・ダンピング・システム プラス)と呼ばれるAIRMATICサスペンションを標準装備。

 一方のGLS580 4MATIC スポーツは、ハイドロニューマチック装置によりダイナミックに変化する力を発生させてエアサスペンションを補助し、加減速中、横G発生中(カーブ)、不整路走行時などに車体をアクティブに支持・減衰するE-ACTIVE BODY CONTROLを搭載した。

 これにより、不正路や脱輪時などサスペンションレベルを上下させる動作を自動で数回繰り返すことにより、タイヤが地面に加える圧力を変化させてトラクションを改善。センターディスプレイのタッチスクリーンから各ホイールに対する車高を個別に調整できる機能によって車体の姿勢を改善することも可能となった。

 また、このサスペンションはダイナミックカーブ機能“CURVE”も備え、コーナリング時には2輪車のようにボディを内側に3段階で傾けることで、乗員に感じられる遠心力を低減する機能も装備。その上、カメラで路面を常に監視して凹凸を検知すると、その箇所に差し掛かる前にサスペンションが応答し、凹凸の大部分を吸収する“ロードサーフィススキャン”機能も備えられた。

 その他、先進の安全運転支援機能であるインテリジェントドライブや、各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽等のシステムを統合的にコントロールするエナジャイジングコンフォート、統合テレマティクスの“Mercedes me connect”なども装備され、価格は1263~1669万円となっている。

不整路走行時などに車体をアクティブに支持・減衰する”E-ACTIVE BODY CONTROL”を搭載した
コーナリング時には2輪車のようにボディを内側に3段階で傾ける”CURVE”や、”ロードサーフィススキャン”機能も搭載

メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

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