平塚の七夕まつり「通常開催厳しい」 新型コロナ影響、4月上旬に可否判断

昨年の湘南ひらつか七夕まつりの様子

 日本三大七夕祭りの一つとされ第70回の節目を迎える「湘南ひらつか七夕まつり」(7月3~5日)について、神奈川県平塚市の落合克宏市長は25日の会見で、「通常通りの開催は難しい」との見通しを明らかにした。新型コロナウイルスの状況を踏まえ、延期や中止、規模縮小を含め4月上旬の実行委員会で最終決断する。

 市は当初、4月末までに開催可否を判断するとしていたが、東京五輪・パラリンピックの延期決定を受けて前倒しした。落合市長は「不特定多数が来場し飲食も伴い、密集場所もできる。来場者の安全確保を第一に考えなければいけない」と理解を求めた。

 1951年に始まり、3日間で155万人(昨年実績)が訪れる七夕まつり。72、73年に駅前開発や露天商を巡る地元の対立で8月に延期したことはあるが、中止した例はない。東日本大震災があった2011年も市が中止方針を示したが、商店街の意向で期間を短縮して実施した。関係者は「終息のめどもなく、状況は震災の時より厳しい」と話した。

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