ファーウェイ自主開発のシステム ハーモニーが登場、IoT端末に注力

2019年ファーウェイデベロッパーカンファレンスの2日目となる8月10日、ファーウェイの独自OSハーモニーを搭載する世界発の端末HONORスマートスクリーンが発表された。販売価格は3799元と4799元の2バージョンとなっている。

スマートスクリーンは、本質的にはスマートハードウェア技術を組み込んだテレビ型スクリーン端末である。同スマートスクリーンは55インチの全面ディスプレイを採用し、ファーウェイ自社開発のハーモニーOSとハイシリコン製のチップを搭載するほか、AIカメラやマルチスクリーンの切り替えといった先端技術を取り入れている。海外メディアが最も関心を寄せるアンドロイド化についてファーウェイの関係スポークスマンは、アメリカ側の許可が得られれば引き続きアンドロイドを優先的に使用し、ハーモニーは将来的にスマートスクリーンとIoTデバイスでのみ使用するとの立場を示した。

解説:

アメリカ商務省は5月15日、ファーウェイがアメリカ政府の許可を得ることなくアメリカ企業から部品や関連技術を調達することを禁ずる声明を出した。自社開発OSハーモニーと端末のリリースは、アメリカに対抗するための大きな切り札となる。しかし、アンドロイドに関するファーウェイの姿勢からは、自社開発システムをランディングさせることの難しさについての認識も見て取れる。将来的な世界のOSの枠組みが協力と競争を繰り返す中で形成され始めた。

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