給与ランキングで教師は10位近く ソーシャルメディアで続々「いいね」

中国教育部は本日記者会見を開き、教師の日制定以来35年間、いかにして教師集団を作り上げてきたかについて述べた。それによると、現在中国では専任教師が1,673万人おり、1985年と比べて79.6%増加している。小・中学校で学部卒以上の学歴を持つ教師の割合はそれぞれ61.6%と80.6%増加している。

近年、中国では教師の給与面での待遇向上に力を入れている。1980年代以前、教師の給与は国民経済の各業種の中で後ろから数えて3番目だった。しかし現在では19業種のうち第7位だ。教育部は今後、業績に応じた給与の割合を増やすことで、教師はストレスが大きく給与が安いという長期的な社会問題を解決する構えだ。

解説:

中国の教師の給与は長時間労働や放課後の煩雑な業務などに見合わないと考えられ、そのため優秀な人材の多くが教師の道を選ばない。政府が支援する公費教育制度では、教師の給与を市場が決めるべきではないと定めている。しかしながら、優秀な教師集団なしで国の教育は成り立たない。中国政府は現在、教師の給与面での待遇改善を急ぎ、優秀な人材を引き付けることでこの問題を解決しようとしている。

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