外国ゴミ禁止命令を徹底、大連税関が輸入固形廃棄物の検査を強化

最近、中国の大連税関管轄下の大窯湾税関の検査で、輸入禁止品であるコバルトニッケル混合物の固形廃棄物124.57トンが発見され、処理のために関連部門に引き渡された。2018年1月以降中国が24種類の輸入固形廃棄物の包括的禁止を実施し始めて以来、大連税関はリスク警告、データ登録、および日々の監視などの方法で、さまざまな種類の外国ゴミを繰り返し押収し、返却している。例えば2019年5月23日に、大連税関管轄下のハツ魚圏税関は、廃棄物である約700トンのアルミドロスを返却処理している。

中国の固形廃棄物の輸入禁止の拡大とその実施の強化に伴い、アメリカやヨーロッパ主要国はベトナムやインドなどの国に固形廃棄物を輸送し始めている。

解説:

中国は長い間、世界の紙、金属、プラスチック廃棄物半分以上をリサイクルのために処理してきた。中国の「外国ゴミ」(輸入固形廃棄物)の輸入禁止により、世界のリサイクルシステムは変わりつつある。欧米諸国と日本韓国などは、ゴミの一部を自分で処理するか、東南アジア諸国に送る必要がある。とはいえ、東南アジアではゴミの許容量も処理技術にも限界があり、廃棄物の焼却処分が一連の環境問題を引き起こしている。

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