ThinkPadは中国の模範労働者、ノートPCがオフィスのイメージを反映

近頃、オフィス用ノートパソコンの「キャラクター設定」をモチーフにした漫画がネット上で人気だ。作者はユーモアあふれる口調と素朴な画風で、各メーカーのパソコンが持つイメージをジョークにしている。作者の解釈は思わず吹き出してしまうもので、Apple MacBookが高級感あるエリートであるのに対して、ThinkPadは「模範労働者」と揶揄されている。

ThinkPadは地味な外観ながら性能が安定し、コストパフォーマンスが高い。そのためオフィスでよく利用され、銀行やコンサルティング、広告など使用頻度の高い業種で支持されている。中国の経済発展が急速に進む中、より良い物質的生活を追い求め、負担が大きくても見返りの大きな仕事に就きたがる若者は多い。毎日を共に過ごすノートパソコンはもはやただの道具ではなく、若者たちの精神文化生活を映す鏡となっている。

解説:

ThinkPadそのものは派手な外観も付属機能もない。ハードパワーでユーザーのニーズを満たすことから、中国企業のビジネスや事務の分野で重要な位置付けにある。サラリーマンにとって、ThinkPadは航続力が長いため出張時に使用でき、落下耐性があることも人々を魅了する。長い時間をかけてオフィス文化や事務用品にはイメージが形成され、ThinkPadも勤勉なサラリーマンという独自の印象を持つに至った。

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