中国若年層の借金文化:若年層の8割が信用貸付商品を利用

データ分析機関のニールセン(Nielsen)がこのほど発表した「中国若年層負債状況報告」では、現在若年層の8割超が信用貸付商品を利用しており、若者世代の信用貸付利用による消費が消費高度化への重要な道筋となっていることが指摘されている。若年層の半数近くが、消費者金融は短期的な資金のやりくりに使用してその月のうちに完済するので、関連債務の累積はないと回答しているとのことだ。

中国の若者世代は一般にクオリティ・オブ・ライフの追求という願望を抱いている。若者は、今日のように収入以上の消費ができる金融化時代にあって、信用貸付により優雅な生活への欲求を懸命に満たそうとしている。そして花唄(ANT CREDIT PAY)、借唄(ANT CASH NOW)など主要ネットローンサイトの台頭に伴い、若者世代は購買力の拡大とともに潜在的な債務圧力をも背負うことにもなった。

解説:

中国のインターネット金融の急速な発展に伴い、さまざまなタイプのインターグループ信用貸付商品がしだいに大衆の目の前に現れつつある。大多数の若者たちは、財産の蓄積が少なく、消費への欲望が強い特殊なグループであり、物質的なニーズを満たすために借金による消費を選び、続々と収入以上の消費というモデルに進んでいく。インターネットでの消費者信用貸付は、ここ最近の現金ローンへの管理強化という情勢に直面するなかで一歩一歩収縮に向かっており、借金による消費という文化は合理的な方向へと導かれることになるだろう。

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