企業サービス市場が激化 字節跳動がアプリ「飛書会議」をローンチ

字節跳動(BYTE DANCE)がアプリ「飛書会議」をローンチ、騰訊傘下の「騰訊会議」をベンチマークしていることが分かった。

突然発生した新型コロナウイルス感染の終息が見えないことで、テレワークが中国市場で初めて普及し、各業界は多かれ少なかれこの種のアプリを利用し始め、業務を行っている。釘釘(DING TALK)や企業微信(WEWORK)と比べ、スタートが遅かった飛書(FEI SHU)はブレークスルー時期に便乗し、企業間取引(B TO B)へと滑り込んだ。現在、中国のテレワーク事務系アプリは基本機能とページ設計が大同小異、似たり寄ったりであるため、飛書は音声会議などの機能を追加したり、長期的に無料にしたりするなどの一連のPRを通じてユーザーを引き付け、ユーザー基盤を開拓している。

解説:

2019年以降、字節跳動は企業サービス製品に力を入れている。核心的なチームがスマート推奨システム「霊駒(BYTEAIR)」をローンチ、企業が提供するデータと提携し、分類、整合、タグ付けを行ない、具体的なシーンにおけるスマート推奨案を提示している。また、動画配信素材の制作に用いる「易拍APP」や、中小企業のブランド公式サイト構築を手助けする「橙子建站」などはいずれも、字節跳動がビジネス面で製品ラインナップを形成しようとする戦略的意図の表れでもある。

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