スニーカーに法外な値段、スニーカー取引がトレンドに

近頃、中国では「スニーカー投資」という言葉が流行している。原価にして1足1,000元~2,000元のスニーカーが、インターネット上では数万、果ては数十万元で購入される。まずNIKEを始めとする有名スニーカーメーカーが新製品を限定販売し、購入資格を持った若者がスニーカーに1,000元を上乗せして専門業者に転売、最終的に取引市場に流入することになる。毒(DU)などのスニーカーを取り扱う有名eコマースの査定額は、続々と1億元を突破している。

スニーカー価格が上昇した原因は飢餓感を煽るマーケティングにある。そしてスニーカーがその対象となった最大の理由は、靴市場でオンライン取引システムが開発されていたことだ。スニーカーへの投資は先物や株と同様の特徴を持っている。24時間の取引額をもとにしたプラットフォームもあり、三大指数としてAJ指数、ナイキ指数、アディダス指数が設定されている。

解説:

中国の若者がスニーカーに投資するのは、今の若者が好む傾向に関連している。彼らにとって靴はよく知る物で評価しやすく、取引しやすい対象だ。もちろん、ブランド側による飢餓感を煽るマーケティングもその傾向を助長している。中国のeコマース業界の台頭もこのような取引の基盤を作り上げるもとになっているが、理性を欠いた取引行為に対し、国は最終的に政策や規制で対応する可能性がある。

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