字節跳動、TopBuzz売却の意向 TikTok発展に全力集中

9月26日、英国メディアが暴露したところによると、字節跳動(BYTEDANCE)は傘下の製品TopBuzzの売却を準備している。TopBuzzはコンテンツキュレーション・レコメンドプラットフォーム今日頭条の海外版だ。同社が協議中の米国のメディア企業を含む買収先については、今のところ最終的合意に達するかどうかは不明瞭という。字節跳動はこの情報についてノーコメントとしている。

TopBuzzは2015年のローンチ以来、2017年にGoogle Playのブラジル及び米国で年間最高人気アプリを獲得したものの、大規模なシェア・オブ・ボイスと利潤を継続的に獲得するには至っていない。現在、字節跳動の稼ぎ頭製品は国内での今日頭条、抖音、そして抖音の海外版のTikTokだ。字節跳動は今回のTopBuzzの売却によって、TikTokの発展により多くのリソースを投入する意向という。

解説:

字節跳動は海外市場に進出した中国インターネット企業の中でもずば抜けた成果を挙げている。特にショート動画製品のTikTokは2019年第1四半期現在でインストール数が11億回を超え、全世界のApp StoreとGoogle Playの総合ダウンロードランキングで第三位に位置。しかも米国ではすでに収益化を開始している。しかし、TikTokの米国での集客コストは高く、競争は激しい。最大市場であるインドでも収益化の困難さという問題に直面しており、海外拡大への道においてはなおも多くのリソースを投じなければならない。

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