NightShiftモードなければAppleから撤去?WeChatすでに開発済みと回答

アップル(APPLE)はこのほど、Apple Storeの審査内容を更新した。その中で、Appleはナイトシフトモードなどの新機能をサポートするために、すべてのアプリにiOS13ソフト開発パッケージ(SDK)に切替えて開発することを求めた。この報道が出ると、微信(WeChat)が同機能を開発しないのであれば、撤去されると報道したメディアもある。

微信はすでにAppleとの提携を結んでおり、iOSシステムでの微信の同機能のエクスペリエンスを共同模索しているとした。現在同機能はすでに開発済で、次のバージョンの中でローンチされる見通しだ。2019年、ユーザーからナイトシフトモード搭載の声が上がっていたが、微信は「夜は大変貴重な時間である」ため、ユーザーが深夜に起きてスマホを見るような要因にはしたくないとの考えを示していた。

解説:

AppleがアップルストアにあるアプリにiOS13のSDKを使用するように求めた。これは、iOS13のユーザーエクスペリエンスの改善を目的としたもので、アプリ開発者にナイトシフトモードを適宜搭載するように奨励するためであり強制的なものではない。「微信が撤去の危機」の情報は個別の中国語メディアの過度な解釈だ。中国の国民的SNSアプリである微信のマンスリーアクティブユーザー数はすでに11億5,000万人に達している。また、ナイトシフトモードの開発には巨額の投入が必要となる。一方で、これまで微信がナイトシフトモードを搭載してこなかったことで使用エクスペリエンスに対するユーザーの不満につながっていることも事実だ。

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