高考の成績でドイツの大学への申請を許可 中国で多様化する進学方法

ドイツや国外の教育機関を評価しまとめたデータバンクAnabinのがこのほど発表した情報によると、中国の高等学校を卒業した学生は2020年から高考の成績を元にドイツの大学へ直接申請できるようになるという。これまで中国の学生がドイツの学部に申請する場合は、211大学(中国政府が認定した最高学府の大学)で1学期間、または普通学科で3学期間学んだ後、APS審査またはTestAS試験をパスしなければならなかった。

この情報を得たネットユーザーからは、生まれるのが早かった、この絶好のチャンスを逃したなど、あちこちでため息が漏れた。新規定では、中国からの申請者が申請資格を取得したい場合、12年の正規義務教育を修了し、高校の卒業証書を所持していることに加え、会考や高考を受験し、かつ高考の成績が70%以上であることを条件としている。

解説:

ドイツの大学は学費が比較的低く、教育システムが整っているうえ、卒業生の居留や移住に対して寛大な政策をとっているため、以前から留学先として各国の学生に人気だった。中国からの留学生は在ドイツの留学生の中でも最多だが、新規定の発表により、ドイツ留学を目指していた中国の学生が留学しやすくなっただけでなく、大学生の学びたい意思や将来の人生における新たな可能性が広がるとともに、中国の受験生たちにとっては国内の大学以外の選択肢が増えた。

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