「他郷的童年」が高評価、他国の教育理念に考えさせられる親たち

動画共有サイト「優酷(YOUKU)」製作の教育をテーマとしたドキュメンタリー番組「他郷的童年(CHILDHOOD ELSEWHERE)」の配信後の評価が飛躍的に上がり、子を持つ親たちの間で話題となっている。番組では、従軍記者であり国際問題を扱う作家、そしてテレビ司会者でもある周鉄君が、2人の子を持つ母として、フィンランド、日本、インド、イスラエル、イギリスの5カ国を訪問後、中国へ戻り教育哲学を考察する旅の様子が伝えられている。

フィンランドの教育は競争を煽らない。日本の教育は「個人と団体」の関係を重視する。インドには「楽しい教育」の秘訣がある。番組を通して視聴者たちは、それぞれの国における教育の意義や中国の教育が子どもに与えるプレッシャーについて再考し始めている。

解説:

急速な経済の発展や社会の変化の真っただ中にいるからだろうか。子を持つ中国の親たちは今、最も焦りを感じる立場に立たされている。社会が目まぐるしく変化する中、現代の親たちはこれまでの親世代とは異なり、過去の経験を活かすことが難しいばかりか将来も不透明だ。それでも中国には古来から「出人頭地(人に抜きん出る)」という考え方がある。さまざまな葛藤が入り混じるなか、旧来からの考え方と現代的な考え方との間で揺れ動くことで、中国の教育・文化におけるベストな価値観が見えてくるだろう。

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