国内初の貴金属オプション商品が上場 金オプションで市場の商品体系が充実

金オプションが上海先物取引所で正式に上場した。これは、中国で初めて上場取引される貴金属のコモディティオプションだ。

長年にわたり中国は金の生産および消費において世界一にあり、すでにアジア地域の重要な金市場になっている。2019年1~9月、上海先物取引所の金オプションの買いまたは売りの取引量は3,500万枚以上、取引額は11兆元以上だった。一部の証券会社と先物会社、リスク管理会社はすでに店頭の金デリバティブ商品の開拓を始めているが、上場市場に対象がないため、店頭オプション業務は価格決めが難しく、ヘッジが難しいなど様々な問題がある。金オプションの上場はこれらの難題を効率的に解決し、さらに上場、店頭市場の協調的発展を促すだろう。

解説:

金は商品と金融の性質を兼ね備える世界の重要なリスクヘッジツールだ。近年国内外の金価格の変動率が全体的に下がる中、金オプションの上場は中国の金業界の合理的な価格決定メカニズムの形成を促し、世界の金の価格決定権を高めるのに資する。同時に金の産業チェーンの川上、川下企業に効果的で機動的なリスク管理ツールを提供することができ、金取扱い企業の外国為替リスクの回避、産業構造の最適化にとって大きな意義がある。

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