美団、出前の市場シェアが持続的上昇、今後業界の競争はさらに多元化する見込み

美団点評(Meituan)の10月4日の終値は2.79%増の84.7香港ドルで、上場以来、最高値を更新し、時価総額も4,900億香港ドルを上回る4,912億香港ドルに達した。その総額は阿里巴巴や騰訊の次に高い。

2018年の時点で、美団点評にはまだ約1,155億元の純損失があり、世間から「赤字王」と揶揄されていた。今年第1四半期、美団点評の債務超過は14億元だったが、2019年第2四半期、美団は15億元の純利益を出し、始めて経常黒字を実現した。そのうち、外食のデリバリー(出前)業務が第2四半期で一番大きな功績をあげ、同年同四半期の取引金額は前年同四半期比36.5%増の931億元、営業収益は前年同四半期比44.2%増の128億元、売上総利益(粗利益)は前年同四半期比102.8%増の29億元であった。

解説:

「2019年中国外食市場分析報告」によれば、ここ1年で中国における外食の市場規模は4兆2000億元に達している。そのうち、外食市場の競争地位は絶えず分化し、強者がより強くなるマタイ効果を呈している。デリバリー業界の競争が後半戦に入るにつれ、良質なサービス能力と配達体験がユーザーを取り込むための重要なポイントとなり、デリバリープラットフォーム(業者)の発展のために押さえておくべきポイントにも変化が生じている。美団は業界トップクラスのデリバリープラットフォームとして、優位性がますます顕著になっており、今後デリバリー業界の競争もさらに多元化すると予想される。

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