小紅書 オフライン店閉店は戦略調整範囲内 実店舗は黒字

ライフスタイルシェアSNSの口コミアプリである小紅書(XIAOHONGSHU)はこのほど、オフライン店舗を閉鎖したのは通常の戦略調整内であると発表し、1年余りにわたる運営では、多くの実店舗が黒字経営であったことを明らかにした。

2018年、小紅書は、上海の中心的なビジネス圏にある大悦城に家具、美容、アパレルなどの6大体験ゾーンを設けた初のオフライン体験店舗REDHOMEを開店した。ユーザーは商品に関して、その場にあるディスプレイで小紅書アプリに書かれた口コミを調べることができる。2020年1月、上海大悦城と中信富泰の実店舗の運営を止め、現在は、蘇州、常州にある店舗のみが通常営業している。小紅書は、ニューリテール業務を通じてユーザーとブランド間で、高効率でより踏み込んだインタラクティブな新たなシーンの構築を目指し、店舗数自体は主な目的ではないとの認識を示した。

解説:

「デジタル促販支援SNS」で有名な小紅書は、バーチカルコンテンツのプラットフォームとして、これでまでも収益モデル開拓への取り組みを常に行ってきた。PRの普及とECサイトでのライブ放送のほかに、オフライン体験店は、ユーザーとブランドを結び付けるのにプラスに働き、新たなユーザーの誘い込みとビジネス化を提供した。小紅書は多くの店舗で利益を上げることができたとしているが、店舗を市街地にあるビジネス圏に設置したことで高額なコストなども閉店の原因になったかも知れない。今後も多元的なニューリテール業務を展開し、地方市場への参入も視野に入れている。

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