「中国のスタバ」第3四半期増収で前年比5倍、店舗も初の黒字化

瑞幸珈琲(LUCKIN COFFEE)第3四半期の収益が15億4000万元となり、前年同期と比較して5倍の収益増となったと報告した。一方、営業損失は5億3000万元で、前四半期よりも減少した。一方、実店舗も第1四半期で初めて黒字化した。さらに、累計顧客数、毎月月平均のリピーター数、店舗の開店数などの統計データも、それぞれ増加している。

瑞幸珈琲の創設者でCEOの銭治亜は、財務報告書の中で今四半期の業績に対し「非常に満足している」とコメントした。第3四半期の財務報告書の発表時期は、瑞幸珈琲のIPO売却禁止期間の終了とも合致した。業績が市場予想を上回ったことで、株価も終値で13%高となった。

解説:

瑞幸珈琲は、インターネット販売と資本投入により、コーヒー事業の初期段階を乗り切った。第3四半期の業績の伸びは、主に現在推進している小鹿茶(LUCKIN TEA)事業、フルーツジュース、ナッツ販売など非コーヒー事業によるもの。同社の非コーヒー事業の収益比率は約45%に達し、今後さらに増加する見込みとの分析もある。瑞幸珈琲は現在、スケールメリットにより店舗ごとの収益の問題を解決している。とはいえ、今後は損失の減少に向け運用効率の改善が求められる。

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