テンセントゲームズ 新ブランド体系発表 多領域エンターテインメント市場の可能性を開拓

テンセントゲームズが新しいブランド体系を発表した。9年にわたって使われてきたブランドプロポジションである「心を込めて喜びを創造します」を「見つけに行こう、無限の可能性を」にバージョンアップし、また新しいロゴも正式にスタートする。

多領域エンターテイメント戦略を打ち出してから、テンセントゲームズは文化生態と先進的なテクノロジー分野で一連の模索を行ってきた。同社の旗印の下、ホットなスマホゲームである「王者栄耀」の正式リリースのヒーローのうち、定番の文化IP(知的財産)が七割を超え、敦煌研究院と提携、研究開発した「飛天」のテーマ・スキンは7,000万を超えるユーザーが購入した。テンセントゲームズはさらに、「電子競技スポーツ都市発展計画」を提起、海南島、上海などで提携を行う。そのほかの試みとして、インテル(Intel)、ARM社と手を組み共同ラボを設置、5G、クラウドコンピューター、AI(人工知能)などのゲームの中での新技術の応用を模索している。

解説:

ここ10年間は、中国のゲーム産業は年平均27.7%増にも達しており、その中で、テンセントゲームズがリーディングカンパニーであることは疑いの余地もない。騰訊は微信などのSNSアクセス件数の力を借り、すでに国民級のゲームへと成長を遂げている。そのため、次なる目標は、業界の産業チェーンの全体的な底上げを推進することにある。テンセントゲームズは、ブランドプロポジションを変更し、かつゲームが関わる文化、電子競技、テクノロジー産業に積極的に関わり、産業チェーンの川上から川下までの市場を占領し、かつサービス産業の一体化能力を形成することで、ゲームを作ることからゲーム産業に寄与する方向へと転換している。

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