世界中でブームのTikTok 米ユーザー数が5,000万人を突破へ

市場調査会社eMarketerの報告では、2019年抖音(海外版はTikTok)の米国市場でのユーザー規模が前年比97.5%増となったことが分かった。同社は、2020年、TikTokの米ユーザー数は同21.9%増の4,540万人、2021年には5,000万人を突破すると見ている。

また、2020年1月、Apple StoreとGoogleplayでのTikTokのダウンロード数は前年比28.3%増の延べ1億回、インストール数は延べ770万回、米国エリアのゲームアプリ以外のダウンロードランクで1位となった。次いでDisney+(ディズニープラス)が90万回で2位につけた。TikTokは15秒前後のショート動画がメインで、プラットフォーム上で最も流行している動画は、リップシンク、ダンスとコメディーものが上位を占める。現在、米ユーザーのうち、4割近くが18歳~24歳だ。

解説:

TikTokは海外進出した中国アプリの中でも屈指の成功例だ。海外ブームにおいても、Facebook、Instagramなど古参SNSメディアに対するモバイルユーザーの潜在的な疲労感が際立っている。ショート動画という新しいSNSメディアとして、米国エリアではゲームアプリ以外でのアプリダウンロードランキングに何回もランクインした後、TikTokは今年、そのブランド浸透力、とりわけユーザー層をより厚くし、より多くのアクセス件数を得るために大規模スポーツイベントでの広告投入に力を入れていく計画だ。

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