世界最速 GMVが1兆元超 新EC大手40億元損失でも順調

最新の財務報告によると、拼多多(PINDUODUO)の2019年第4四半期の売上高は前年比91%増の107億9,000万元となった。第1四半期の228%増、第2四半期の169%増、第3四半期の123%増と比べると、拼多多の売上高の上げ幅は低下し続けていることが分かる。

2019年通年の拼多多の売上高は301億4,000万元、前年同期の131億2,000万元より130%増となった。同社の売上高上昇は主に、オンラインでの技術サービスが大きく伸びたことによるもので、年間売上高は前年比133%増の268億1,000万元となった。また、拼多多の総流通総額(GMV)は1兆66億元に達し、ここ5年で1兆元規模の取引総額を突破。同社の成長スピードは阿里巴巴(ALIBABA)の14年、京東(JD.com)の20年を超えた。2019年末時点で、拼多多の年間アクティブ購入者数は5億8,500万人、これは阿里巴巴の7億1,100万人に次いで多く、すでに京東の3億6,200万人を超えている。

解説:

拼多多の2019年の純欠損は42億7,000万元、主にセルフ販売と市場経費の上昇によるもので、年間累計支出は271億7,000万元となった。そのうち、第4四半期、拼多多は農業副産品への投資に力を入れ、「百億元の補助金」活動を通して商品の補助金を引上げた。これにより、プラットフォームは赤字になったが多くのアクティブユーザーを獲得することになった。同プラットフォームの販売店規模は比較的小さく、今回の新型コロナウイルスによって手持ち資金不足などの問題もあり、拼多多は販売店により多くの補助金を提供することで今回の危機を乗り切ろうとしているのかも知れない。

© 有株式会社