「デジタル故宮」の構築が焦点 テンセントと故宮博物院が戦略的協力を深化

9月16日、テンセント(TENCENT)と故宮博物院は戦略的協力の深化についての協定を締結し、今後「デジタル化+クラウド化+AI化」によって文化財のデジタル化収集や文化の研究などを推進する。

テンセントの技術と資金のサポートを受けて、今後双方は「デジタル故宮」の構築に照準を定める。10万件の文化財の高画質画像の収集、修正を完成し、デジタル化収集の業界基準をつくるほか、デジタル文化財バンクをつくり、人々により質の高い文化資源開放サービスを提供する。同時にテンセント・ピクチャーズが出品、故宮が監督・制作した「故宮夢のごとし」は、「5G+4Kスーパーハイビジョン+インタラクティブで様々な結末+映像に浸る」という新しい形式で伝統文化を題材としたコンテンツの創作を模索する。

解説:

デジタル技術の応用の場が日増しに豊富になり、中国のインターネット会社はそれぞれのセグメントに力を入れ始めている。テンセントが今回故宮博物館と協力したのは、5G、AIなどの新技術による文化伝達の試みであり、そのブランドイメージの確立とデジタル化のソリューションを広める好機でもある。今後テンセントの「5G+新しい文化・クリエイティブ」戦略がビジネスモデルと収益獲得においてどう発展していくかに注目したい。

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