詠春拳のマスター74秒でKO負け、伝統武術の価値が再び疑問視

先日、WKF崇武英雄in江門が開催された。詠春拳の達人、丁浩権はリング上で74秒持ちこたえたものの、その後倒れて失神した。話によると、丁浩権が試合に出場するのは伝統武術詠春拳の実践能力を証明するためだという。

伝統武術は人々の間でよく話題に上る。近年、「ザ・マスター」「イップ・マン」などの伝統武術をテーマとした映画が注目を集めた。伝統武術が大きな影響を与えるようになったのは、アクションスターのブルース・リーが中国のカンフーに大きく貢献したためだ。そして疑問視されている詠春拳はまさにその師に当たるイップ・マンが創設者だ。伝統武術は既にスクリーン上の形式的な拳術に成り下がってしまったのかが話題となっている。

解説:

最近は若者ばかりか中年世代でさえアクション映画の中でしか伝統武術を目にしたことがない。映画はそもそも見栄えのする映像が求められるため、スクリーン上の伝統武術は常に神がかったものとされた。伝統武術に対する知識も往々にしてイップ・マンやブルース・リーなどトップマスターの人生に限定される。神格化された「スクリーン上の伝統武術」と現実の修行者を比較すれば、その差は当然現れる。伝統武術が担う文化交流とドラマチックな効果の均衡をいかに保つかが文化発展のための挑戦となっている。

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