京東7FRESHが「人材シェア」計画を発表 サービス業の圧力緩和へ

中国のEC大手京東(JINGDONG)傘下の生鮮スーパーブランド7FRESHはこのほど、「人材シェア」計画を発表し、今回の新型コロナウイルスの影響で休業しているレストラン、ホテル、映画館および小売りチェーン店の従業員がこの時期に短期的にアルバイトできるように募集することが分かった。

今回、7FRESHが募集しているのは、レジ、荷物整理、パッケージ、配達員などで、主にこの休暇延長期間中に所在地から離れず、健康証明書を有している関連業界の従業員を対象としている。現在、すでに十数社の飲食企業の従業員が7FRESHに応募し出勤している。京東は、魅力ある給料と「新型コロナウイルス」特別保険の加入なども含め、臨時の新規従業員に全面的な福利厚生を提供するとの見解を示している。

解説:

京東より先に、阿里巴巴(ALIBABA)傘下の生鮮食品スーパー盒馬鮮生(HEMAXIANSHENG)も同じような行動に出ている。外食産業、ホテル業などの大きく影響を受けた企業は、短期間の資金調達の圧力があり、閉店に追い込まれる危機を回避する必要がある一方で、住宅地域の生鮮食品への需要が爆発的に増え、人手不足となっている。両社は、短期間内に需要の相互補完を臨機応変に対応したことで、従業員シェアの新たなモデルを切り開いた形となった。

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