ショート動画サイト快手 ライブ体系打ち出す 最高10%のキックバック

中国でトップ動画サイトの快手(KUAISHOU)は、ライブ同業組合体系を打ち出すと発表した。これは、1万人から50万人のフォロワーをもつ中規模レベルの配信者と契約・運営し、統一したSNS化した組織を形成するものだ。快手は「配信者の歩合+組合サービス費+組合と配信者自らの協議比率」のモデルを採用し、組合と配信者が折半することをベースに、組合側に売上によるキックバックを与える。月の売上が150万元になれば7%のキックバックがある。配信数に基づきさらに最高で3%のキックバックも得られる。

2019年快手のDAUは1億人を突破、中国最大のライブサイトの一つとなっている。昨年7月、快手はパケット量100億で10万人のクリエーターを支援し、コンテンツ専門機関とさらなる提携を行っている。

解説:

初期の快手は、ライブ生態のバランスの取れた発展を重視し、同業組合という中心化された運営強化の組織形式を採用してこなかった。今日に至り、ライブ分野のトップサイトの枠組みが固定化しつつあり、快手自身も脱中心化のユーザーのオリジナルコンテンツ(UGC)モデルもすでに成熟してきた。この機に同業組合体系を導入し、ライブ生態の充実化を図り、EC+ライブの1千億元規模の新たな市場にさらに衝撃を与える。また、中小規模のライブ同業組合も、DAU1億を超えるサイトからアクセス量と資源ボーナスの恩恵を受けることができる。

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