中国ゲーム業界が全世界収益三千億超、モバイルゲーム成長中

最近発表された「2019年中国ゲーム産業年度報告」によると、中国のゲーム市場の総収益は国内外合わせて3,100億元を超え、前年比10.6%増となった。

従来のゲーム機市場に加え、近年は中国のモバイルゲームやeスポーツ市場の台頭により、ゲーム業界は急成長している。2019年、中国のモバイルゲーム市場の収益は前年比13%増、世界市場では約30%のシェアになると予想されている。モバイル端末でゲーム機やウェブのゲームがプレイできるようになり、ゲーム機とウェブゲーム市場の収益はそれぞれ0.4%と22.9%と減少した。また、eスポーツ市場の収益の88%ゲーム産業の上流工程によるもの。ライブストリーミングやモバイルeスポーツゲーム市場は急速に発展している。ゲーム市場は今後も十分成長の余地があり、将来的には百億元以上の増加が見込まれる。

解説:

世界のゲーム市場は拡大の一途をたどっている。5Gテクノロジーによりクラウドゲームが活性化しており、今後もゲーム業界には十分成長の余地がある。参入障壁が低くソーシャルメディアとの親和性も高いこともあり、モバイルゲーム市場のニーズは増加している。さらに、資本が投入されていることも業界の成長を後押ししている。海外では中国で開発されたモバイルゲームが成長中。成長率も平均よりもはるかに高い水準となっており競争力もあり優位性を保っている。将来的には、中国のゲーム業界がモバイルゲームの抱えるコモディティ化という現状を打ち破り、eスポーツとの相互作用でさらに発展していくことが予想される。

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