北京不動産市場、1日当たりの土地取引額は約100億元、収益率は市場期待より低いまま

北京不動産市場で土地取引がピークを迎えようとしている。9月25日、1日で3筆の宅地競売があり、その取引額は93億9000万元に上る。

北京不動産市場の現在の在庫積み上がり局面は深刻で、1日当たりの取引額は100億元近くあるものの、現場査定に参加している不動産会社は少数だという。2019年第2四半期、北京を含む各地の不動産会社が土地の購入に力を入れるも、8月以降の取引量は明らかに減っていることがデータからわかる。中央政府と地方政府による不動産価格調整の影響を受けて、宅地価格曲線は下降線をたどり、収益率は市場期待をいずれも下回っている。現在、北京の第1都市の価格は第2都市、第3都市の価格よりはるかに高いが、相場変動も一層の落ち着きを見せている。

解説:

融資引き締めに伴い、市場購買意欲の減退および政策による価格調整などの要素が作用し、中国土地市場は第2四半期の跳ね上がり以降、上向きの力が不足し、宅地価格は下降傾向となっている。中国政府による地価安定政策の効果が顕在化し、特に中国銀行業および保険規制委員会などの信用貸付に対する規制強化は、資金が土地市場に流れ込むことを困難にし、需要を伸び悩ませている。都市構造の面から考えて、今後第2都市、第3都市は不動産価格調整に絶えず注目し、市場期待をさらに安定させる必要がある。

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