中国初のワクチン管理法が正式に施行、ワクチン製造を厳重に管理監督

12月に中国初のワクチン管理法が正式に施行された。ワクチンの研究開発、登録、製造、検査、流通など各方面に対して明確な規定を行った。これは仮のワクチン法案に対する立法的対応であり、法的側面から重視度を強化したものと判断できる。

「厳格化」がワクチン管理法の最大の焦点となっている。法律では、刑事責任を厳重に追及する一連の違法行為を規定するとともに、偽造品・模倣品の製造販売、劣悪品の製造販売に関する罰則を強化した。同時に、ワクチン管理法は、重要なワクチンの研究開発を国家戦略に組み入れ、国内企業のワクチン研究開発力を強化することを確認するほか、ワクチン製造の大規模化、集約化、生産性向上を通じた競争における資源の無駄遣いを減らすことも支持している。

解説:

ワクチンは一般の商品ではなく、国民の健康に直接関わる商品である。バイオ関連企業の欠陥ワクチン製造事件が公になってから、国家薬品監督管理局はワクチン製造業を営む企業に徹底的な検査を行った。ワクチン管理法は今回のワクチン事件の終局であり、ワクチン分野の監督管理に法的依拠を与えるものである。しかし、利益を追求するビジネスの本質とワクチン分野の生産構造の歪みが招いた不正な競争は依然として重視する必要がある。ワクチン製造の集約化をいかに促進させるかが次の重点課題となるだろう。

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