中国市場での業績向上を図る 無印良品がリノベーション業務を開始

日本の雑貨ブランドの無印良品(MUJI)はこのほど、中国の公式ウェブサイトでリノベーション業務「MUJI INFILL」を開始した。床、壁から収納、キッチン、バスルームまでの基本的な生活シーンにおいて、「計画、調整から設計、施工までのパッケージサービス」を提供する。

無印良品は2000年に建築設計とリフォームに特化したMUJI House社を設立し、日本でマンション賃貸、中古住宅の全面リフォームおよび部分リフォームサービスを提供してきた。中国の「MUJI INFILL」サービスは日本市場でのサービスモデルに近く、主に中古住宅を改装し、中国の消費者の希望に合わせて日本風のスタイルにリノベーションする。日本のサービス価格を参考にすると、無印良品の中国でのリノベーションサービスはハイエンド、ミドルレンジ市場が主なターゲットになるだろう。

解説:

無印良品は2005年に中国市場に参入し、独特のブランド認知で中国の若者に非常に人気がある。近年、中国はショッピングの方法が多様化したニューリテール時代に入っている。定価が高く、商品の品質問題が頻繁に起きたため、無印良品はたて続けに劣勢に立たされ、開店後1年以上営業している既存店の売り上げは2018年からマイナス成長になっている。リノベーションへの進出は無印良品が劣勢の挽回を図る新しい方法だが、高い定価、現地サプライヤーのネットワークが中国での競争の課題になるだろう。

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