米国ドラマ「WHY WOMEN KILL」最終回 女性の復讐、中国で激論

CBS制作の人気ブラックコメディ「致命女人(WHY WOMEN KILL)」が最終回を迎え、中国のSNSで熱い議論が巻き起こっている。当日のウェイボー(WEIBO)では、ドラマに関連する話題3つが人気検索ワードに入った。

「致命女人」は、同じ豪邸を舞台として、年代の異なる3人のヒロインが夫の浮気への仕返しをするという米国ドラマ。人が死ぬという結末が開始直後に明かされ、サスペンスが憶測を呼び視聴者をストーリーに引き込んでいく。このドラマは中国の映画テレビ評価サイト豆瓣(DOUBAN)で9.3という高ポイントを獲得し、欧米の視聴者を中心とするIMDBでの8.0ポイントを大きく上回っている。今年中国で注目度と評価が最も高い、超人気米国ドラマの一つとなった。中国系女優・劉玉玲(LUCY LIU)の出演も、中国の幅広い視聴者から好評を得ている。

解説:

妻が夫の浮気にどう対処するかは、国内外の多くの映像作品で論じられてきた。しかしこのドラマは新しい撮影手法、緻密な時代考証に加え、主婦、ゲイの妻、年上女性と年下男性の恋愛、性の解放、オープン・マリッジ等、男女同権の問題が描かれ、女性権主義が目覚めつつある中国の視聴者を引き付ける大きな魅力がある。「致命女人」の描く自立した強い女性像は、中国の視聴者を啓発する意味を持っている。

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