SNSエンターテインメントがマンガに巨額投資 ターゲットは「00後(2000年代生まれ)」中心のコンテンツコミュニティ

8月27日、無料中国語マンガアプリ「KUAIKAN(快看漫画)」はインターネットによる各種サービスを展開する中国企業「テンセント(騰訊)」から1億2500万ドルの投資を受けたと発表した。KUAIKANは引き続き独立した運用と開発を維持すると述べている。今年7月KUAIKANのユーザーは2億人を超え、月間のアクティブユーザー数は4000万人以上にのぼる。しかも、ユーザーの50%以上は「00後(2000年代生まれ)」のユーザーとのこと。

モバイル端末によるインターネット利用が増加する中、旧来のマンガ雑誌はオンラインマンガサイトによって徐々に淘汰されている。KUAIKANは2014年12月に設立され、ここ5年間に契約したマンガの数は3000部を超えている。ユーザーの投稿が自由になって以降、投稿数は数万部に達した。KUAIKANの創業者陳安妮は「今後もテンセントとKUAIKANは作品数増強とパケット通信によるアクセスの両面で連携していきます。こうして、当社の「知的財産(IP) +コミュニティ」戦略を推進し、勢いのある00後コンテンツコミュニティーを構築していきます」と語った。

解説:

初期に中国文化エンターテイメントを構築したテンセント傘下に、書籍、映画、ゲーム、音楽、その他文化産業グループは独占されてきた。さらにテンセントミュージックは今年ナスダックに上場した。今回のKUAIKANへの投資はアニメーション業界の将来性を見越しているだけでなく、オリジナルの中国漫画を知的財産として発展させ、中国の漫画業界の発展に寄与することになるだろう。

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