レゴ活動中心が上海で全営業を1日休止、運営会社との提携取り止めが導火線に

上海の楽高(LEGO、レゴ)活動中心3店舗がここ1カ月で同時に閉店・営業停止すると発表し、100に上る家庭が店舗や窓口での返金がないことに苦情を寄せている。保護者たちがレゴに前払いしている学費は100万元を超える。

レゴは今年、170店舗の世界出店計画を発表していた。うち、80店舗が中国だった。小売店拡大計画を進める最中、その傘下にある教育機関に閉店の波が猛烈な勢いで押し寄せた。知るところによれば、レゴ・エデュケーション(LEGO EDUCATION)は2012年に校外活動中心(教育機関)を開設し、西覓亜(XI MI YA)に権限を与え、第三者に運営の権利を譲渡している。今年10月、レゴ・エデュケーションは西覓亜社との提携を取り止めることを発表し、これがレゴ活動中心の閉店ラッシュのきっかけとなり、年末には130店舗以上のレゴ活動中心が閉店すると見込まれている。

解説:

レゴ・エデュケーションが中国に進出してきた当初、西覓亜に独占的代理権を授与していたのは、その教材の販路開拓のためであった。長年の発展を経て、レゴ・エデュケーションの代理店・機関は増え、西覓亜への依存度は徐々に減少していた。また、大半のレゴ活動中心に実質的な教育機関としての資質がなかった。潜在する法的リスクを抑えるため、レゴは西覓亜との提携を取り止めた。上海のレゴ活動中心の閉店は、レゴが全国規模で教育事業の小売業態展開を徐々に止めていくというサインかもしれない。

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