4年遅れで初解禁、中国が米国産家禽肉の輸入制限を解除

米中政府の近日の発表によれば、4年遅れで中国が米国産家禽肉の輸入制限解除に同意したという。アメリカの関連業界団体によれば、この取り決めによって約20億米ドルの収入が見込まれるという。中国海関総署は、この取り決めは即時に発効すると明示する。

2015年にアメリカで鳥インフルエンザが流行してから、米国産肉の中国輸入は完全に禁止されていた。しかし先般の貿易戦争やアフリカ豚コレラもあり、中国の禁止令解除は多くのメリットがあると考える。アメリカに市場開放の姿勢を見せることができるだけでなく、国内の肉製品価格高騰のリスクを軽減させることもできる。実際に中国では早くも肉製品の輸入が増加している。米国産家禽肉の輸入解禁は、ある意味当然の流れである。

解説:

これまでは米国産家禽肉制限に対して継続する態度を示していたが、その後、発展が貿易交渉の手段となるとの考えに至った。この度の家禽肉輸入解禁は、打つすべがなかった国内豚の生産能力低下に対する打開策となる。また、米中双方にとって、この禁止令解除は、見込まれる巨額の収入が貿易交渉に緊張緩和をもたらし、中国に肉生産量の回復期を提供できると同時に世界貿易の安定化にうまく機能するという二重の利がある。

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