百度 2019年第4Q純利益95%の大幅増 モバイルビジネスが成長の新エンジンに

百度(BAIDU)はこのほど、2019年第4四半期と年間財務報告を発表し、第4四半期の売上高は前年比6.2%増、純利益の上げ幅は95.5%に達し、市場予測をはるかに上回った。第4四半期が大きく上昇したことで、百度の年間売上高は同5%増の1,074億元となったことが分かった。

収益構造においては、愛奇藝(IQIYI)、クラウドコンピューティングなどが前年比35%増となり、検索と取引きサービス以外での新たな成長点となった。2019年12月時点で、百度アプリのデイリーアクティブユーザー数は平均21%増、百家号、スマートプログラムとホスティングポータルを主とするモバイルビジネスの収益が顕著だ。オンラインでの営業サービスの売上高のうち、ホスティングポータルが25%近くにのぼる。このほか、百度の第4四半期の販売および管理費は前年比33.4%減、研究開発への投入は安定し、粗利益率も向上した。

解説:

第2、第3四半期の成長の伸び悩みと赤字欠損を経て、百度は「投入を成長に変える」戦略を堅持、細分化された運営力と投資リターン率を常に向上してきた。アクセスボーナスがなくなるにつれ、百度はモバイル分野にコンテンツの牙城を築きあげ、知識系バーチカル製品のユーザー数は2億人を突破、百度ミニプログラムのマンスリーアクティブユーザーは前年比114%増となった。核心の検索業務の成長余地が圧迫され、自動運転のビジネス化も緩慢となったため、百度は新たな成長点を見つけ出す必要に迫られている。

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