配車予約アプリの新規参入は電動自動車のみ 深センの法律で新エネルギー車産業の発展を促進

最近、広東省深セン市でネット配車予約管理法案が改訂された。新規に登録される配車予約アプリには必ず電気自動車を使用することとし、従来のガソリン車とハイブリット車はオンライン車両としては登録禁止となる。

2018年より深センでは電動タクシーを推進しており車両数も2万台に上り、現在市内のタクシーは基本的に電気自動化が実現している。深センは電動タクシー規模が世界最大であり、最も広く使用させている都市でもある。他の都市と比べても深センでは新エネルギー自動車の関連設備もそろっており、新エネルギー車ネット予約の全面普及への基盤となっている。今年から広東省内の広州、佛山、江門など多くの都市や、また昆明、太原、瀋陽などでも相次いで同様の規定が発行され、ネット配車予約の車が全て新エネルギー化となる。

解説:

中国ではネット配車予約の電動化が大きな流れとなっている。新エネルギーネット予約車の推進により環境汚染を減少させ、車両の使用コスト削減、運営効率の改善、新エネルギー車産業の発展と技術の進歩、市場の成熟化の発展を推進している。とはいえ、短期的に見ると車両の制限によりコストが増加、ネット配車予約市場を圧迫している。また、ガソリン車数が大幅に減少すれば、タクシー乗車難やタクシー代の上昇など新たな問題も浮上することになるだろう。

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