日本酒の中国輸出好調、酒販売業者は機会を模索

複数の日本メディアによると、日本国内で日本酒市場が縮小していることから、販売業者としては中国市場を開拓して国内の消費減少を補いたい考えだという。第2回中国国際輸入博覧会(CHINA INTERNATIONAL IMPORT EXPO)には、既に多くの日本酒メーカーが出展している。

中国は現在、日本酒の輸出増加が最も著しい市場で、日本酒の海外市場としては米国と韓国に次ぐ第3位となっている。2018年の日本から中国へ向けた日本酒の輸出総額は36億円で、前年より0.24%増加した。現在、中国では主に酒造メーカーが貿易業者を通じて輸入する形で日本酒を販売している。貿易業者の多くがオンラインショップを開設しているものの、中国で最大の販売チャネルは依然として飲食店である。

解説:

中国の中産階級が増加するにつれて、輸入アルコール飲料を含む輸入品に対するニーズも日々増え続けている。文化や味の好みが似ていることから、日本酒も中国の消費者に受け入れられやすい。近年、中国で開店する日本料理店の数が急増し、日本酒の販売チャネルも増えた。観光で日本を訪れる中国人の増加も日本酒文化の普及に一役買っており、観光客が帰国後も日本酒を消費するきっかけとなっている。

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