外資系証券会社に新たな選手 JPモルガン(中国)の開業を認可

世界をリードする金融サービス機関のJPモルガン・チェース(JP MORGAN)はこのほど、傘下子会社のJPモルガン証券(中国)が6カ月の準備を経て、証券監督管理委員会から正式に本土で対外業務を展開する認可を受けたと発表した。

昨年11月野村東方国際証券が認可を受けたのに続き、JPモルガンは中国本土での業務許可を受けた二番目の外資系証券会社になる。JPモルガン証券(中国)に認められたのは証券ブローカー、証券投資コンサルティングおよび証券引き受けと上場時の推薦業務だ。JPモルガンは中国で最も早く金融と投資業務を行った外資機関であり、これまで合弁の形を取り中国で投資銀行、商業銀行、企業のクロスボーダー決済と資産管理などの業務を行ってきた。

解説:

外資機関の持ち株比率と業務範囲制限の撤廃など金融開放措置の開始に伴い、中国金融市場は穴場だとして「外国選手」を次々と迎えている。JPモルガンは投資銀行業務では顕著な優位性があり、証券ブローカーの営業許可証をいち早く得たことは、オンショア業務のプラットフォームと能力を広げ、中国の投資家の様々な需要に対応する助けになる。国内証券会社の上位企業が主な市場を占める情勢が短期的に変わるのは難しいが、外資系証券会社の参入は証券業の構造転換、高度化を迫るだろう。

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