オフライン販売量の暴落がプレッシャーに アップルストアが営業再開へ

北京にあるアップルストア5店舗が営業を再開したのに続いて、上海、広州、成都などの12店舗でも営業を再開した。再開当初の営業時間は11:00~18:00で、入店者はマスク着用の上、体温測定を受けなければならない。

新型コロナウイルスの影響を受け、Appleは2月初めから中国エリアの小売店を営業中止としていた。2020年第1四半期の出荷量は10%下方修正した。2月17日、同社は四半期業績目標である640億ドル~670億ドルを達成できないとの公告を発表し、翌日同社株価は1.83%の下落となった。新規感染者数が下降傾向になったことで、Appleは中国にあるオフィスとカスタマーセンターの業務を再開し、大都市にあるアップルストアから先に営業を再開している。

解説:

2019年、中国市場におけるAppleの販売量は12%減、世界規模のスマホ出荷台数は3位になった。第4四半期にはiPhone11の発表でいくぶんか回復している。今回の新型コロナウイルスの影響を受け、Appleのサプライチェーンも一次的に制限がかかり、iPhone生産力の回復は所期を下回っており、中国エリアのオフライン販売需要の下落が顕著となっている。Appleは現在、中国市場以外では高い成長傾向にあり、サービスとウエアラブル端末の売上高は売上高全体の25%にまで達している。中国エリアの生産力の回復と店舗の営業開始に伴い、基本的には急速に回復してくると思われる。

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