最近、いくつかのメディアが広東省湛江市の海岸で廃棄された網縄や建設資材といった廃棄物が長さ1 kmにもわたって連なっているのが発見された、と報道し国民の関心を集めている。これらのゴミは主に地元の漁網工場が廃棄したものとのこと。約3年前から地元の工場が貨物トラックを使い、漁網生産で発生した余剰資材を密かに海岸に投棄していたのが分かった。
地元当局は「養殖池の前の地面は砂地で、セメントの防波堤を建築できない。こうした産廃が防波堤代わりになってくれるのではと黙認していた」とコメントし嘲笑の的になっている。
解説:
産廃が投棄された海岸一帯には異臭が漂っており、廃棄物がヘドロ状になり海岸に漂っていた。地元環境に深刻な被害をもたらしているのは明白だ。ところが湛江市政府には、こうしたゴミが砂地の多い地盤における防波堤代わりになり、まさに「一挙両得」と見えたようだ。湛江のごみ防波堤事件は地方政府の怠慢に警笛を鳴らし、機能不全に陥った地方政府の姿を人々に知らしめた。