佐世保湾と大村湾をつなぐ針尾瀬戸で、海底に針を突き刺して赤マテ貝をとる伝統漁法「突き漁」がピークを迎えている。4月まで続く。
針尾漁協によると、濃い甘みが凝縮された希少な二枚貝で、海水がきれいで潮流の速い砂地に生息。2月から5月にかけて水揚げされる。漁法は1955年ごろ、香川県から伝わったという。ロープとつなげた長さ約90センチの針約100本を海底に沈め、20分ほど上下させて貝を突き刺す。この動作を1日に10回ほど繰り返す。
約30年間漁をしている原田英雄さん(53)=佐世保市針尾西町=は「たくさんとれ始めると、春を感じる。ボイルして酢みそで食べたり、炭火やホットプレートで焼いたりするのがお薦め」と話した。
赤マテ貝 伝統漁法「突き漁」最盛期 針尾瀬戸
- Published
- 2020/03/26 11:00 (JST)
- Updated
- 2020/03/27 00:18 (JST)
© 株式会社長崎新聞社