ライブとVAS業績良好 ビリビリ動画2019年売上高64%増

中国のオリジナル動画プラットフォームビリビリ動画(BILIBILI)が2019年第4四半期と年間財務報告を発表し、総売上高は前年比64%増、純欠損は前年比より拡大したことが分かった。財務報告後、同社はナスダック市場の株価が9.88%上昇、時価総額が80億ドル近くになった。

2019年第4四半期、同社のマンスリーアクティブユーザー数(MAU)は前年比40%増、そのうちモバイル端末が89.1%を占め、課金ユーザー数も大幅に上昇した。売上高の大幅上昇は全業務ラインの拡張によるもので、中心的収益はモバイルゲームの安定的な増加による。EC、ライブ配信、VAS(付加価値サービス)などの新業務が急成長している。プラットフォームのビジネス化が強化されたため、ライブとVASサービスの売上高が前年比180%増、全売上高の比率が24.2%まで上昇した。

解説:

成熟したコミュニティ文化、多元化と低コストのコンテンツ、質の高いユーザーを基盤に、ビリビリ動画は業界内で独特のワイド・モート(経済的な堀)を形成し、中国の「ジェネレーションZ」から人気を博している。しかし、新規ユーザーの加入は敷居が高いため、プラットフォームは長期的に低価格で質の高いユーザーを獲得する策を講じているが、現時点では収益は上がっていない。ビジネス化の方式が多くなるにつれ、同社のゲーム業界への依存度も低下し、YouTubeをベンチマークした大きな志は次第に実現しつつある。

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