中国・厦門市青少年宮から感謝の手紙 マスク送った聖和女子学院高に

厦門市青少年宮から届いた手紙と書を手にする有志メンバー=佐世保市、聖和女子学院高

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、長崎県佐世保市松山町の聖和女子学院高(小柳庸一校長、344人)の生徒有志らが2月下旬、中国福建省厦門市「厦門市青少年宮」に布マスクなどの支援物資を送ったところ、感謝の手紙と書が届いた。
 市と厦門市は友好都市。青少年宮は6~15歳の子どもが音楽やスポーツなどを専門的に学んでいる。聖和女子学院高とは2018年から交流をしている。
 教員が2年生に呼び掛け、約20人が取り組んだ。自分たちができる範囲のことをやろうと、何を送るかは生徒がそれぞれ決めた。
 ある生徒はインターネットで布マスクの作り方を調べ、自ら作った布マスク5枚と使い捨てマスク10枚を送付。ある生徒は中国語で「頑張れ」と書いた手紙やウエットティッシュなどを送った。
 青少年宮から届いた手紙には「涙を禁じ得ないほど感動しました」とつづられていた。田口莉麻さん(17)は「昨年、交流をしていたので、ニュースを聞いて友達を助けなければいけないと思った。役に立ててうれしい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社