【外出自粛】休業「仕方なし」 商業施設、臨時休業や短縮営業 川崎

臨時休業を伝える看板=JR川崎駅西口

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、不要不急の外出自粛が要請された28日、JR川崎駅(川崎市川崎区)周辺では、西口の商業施設ラゾーナ川崎がドラッグストアやコンビニなどの一部店舗を除き臨時休業、東口の川崎ルフロンも休館となった。

 駅中央改札からラゾーナへ続く通路は、いつもの週末より人は少なめ。臨時休業を伝える店頭の掲示の前で足を止めたり、スマートフォンで写真を撮ったりする人の姿があった。

 普段から週末に訪れることが多いという川崎市中原区の男性会社員(51)は休業を知らずに来店し、店舗が閉まったラゾーナ内の広場で妻と座って休憩。「自分も先週の火曜日から在宅勤務になっている。臨時休業は仕方がないし、やるべきだと思う。ゴールデンウイークぐらいに普通の生活に戻ればいい」と話した。

 東口の地下街アゼリアは時間を短縮して営業しており、この日も一斉休業を決めたテナント9店を除いて営業した。

 瀧澤裕店舗事業部長は「通常の土曜と比べると人出は少ないが、他の施設が閉まっている分、こちらに流れてくるという面もある」と説明。広場を閉鎖し、主催イベントを中止するなど感染防止策をとっており、「近隣住民が主に利用しているため、なるべく営業したいと思っている。ただ、状況が刻一刻と変化しているので、迅速に対応していかなくては」と話した。

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