株式会社集英社は、 湊かなえの最新作『カケラ』を5月14日(木)に発売する。
美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、 久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。 カウンセリングをしていると、 小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。 幼なじみいわく、 八重子には娘がいて、 その娘は、 高校二年から徐々に学校に行かなくなり、 卒業後、 ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。 母が揚げるドーナツが大好物で、 それが激太りの原因とも言われていた。 もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、 なぜ死を選んだのか――?「美容整形」をテーマに、 外見にまつわる自意識や、 人の幸せのありかを見つめる、 心理ミステリー長編。