「無我夢中だった」 雑草火災を消火の中学1年生に感謝状

感謝状を受け取る依岡さん(中央右)

 雑草火災を発見し、いち早く初期消火や通報を行って被害を最小限に抑えたとして、横須賀市三浦消防署は30日、三浦市立三崎中学1年の依岡隆位さん(13)に感謝状を贈った。

 火災は2月24日午後2時45分ごろ、同市栄町の栄児童公園で発生。サッカーの練習で公園を訪れていた依岡さんが、黒く焦げた雑草が広がっていくのを見つけた。携帯電話ですぐに119番通報し、消防車が到着するまでの間、持参していたペットボトルに公園内の水道水をくんで掛け、初期消火に努めた。

 無我夢中だったという依岡さんは「大ごとにならず良かった。一安心」と笑顔。亀井隆宏署長は「火災に直面したとき、なかなか行動に移すことは難しい。勇気と行動力の素晴らしさに感銘を受けている」とたたえた。

 同消防署によると、この火災で芝生など88平方メートルを焼いた。原因は調査中という。

© 株式会社神奈川新聞社