連結純利益 目標215億円 西日本FHが中期計画

 長崎銀行(長崎市)の親会社、西日本フィナンシャルホールディングス(FH、福岡市)は30日、2020年4月~23年3月の中期経営計画を発表した。対面、デジタルそれぞれの利点を生かした質の高いサービスを提供し、最終23年3月期の連結純利益の目標を、20年3月期予想比5億円増の215億円とした。
 会見で、谷川浩道社長は長崎銀への人材投入や、西日本シティ銀行(福岡市)の長崎支店長を県外店舗で初めて執行役員に昇進させるなど本県を重視する姿勢を示した。ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)傘下の十八銀行(長崎市)と親和銀行(佐世保市)の10月合併を見据え、「競争環境維持のためにしっかり営業し、強大な銀行に伍(ご)していきたいという思いで頑張る」と述べた。
 計画では、事業承継や創業支援などに注力し、法人からの手数料収益を19年度の約2倍の約40億円を目指す。グループ企業が連携し個人の資産形成も支援する。また、業務効率化を進めて捻出する人材を長崎銀などのグループ企業や注力分野などへ再配置する。
 谷川社長は「相当努力しないと簡単には達成できない目標だ」と述べた。新型コロナウイルスの影響については、先が見通せず計画に加味していないとした。

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