県体協が名称変更 きょうから「県スポーツ協会」

「県体育協会」から「県スポーツ協会」へ変更された会長印

 「体育」から「スポーツ」へ-。公益財団法人長崎県体育協会(荒木健治理事長)の名称が4月1日から「長崎県スポーツ協会」に変わる。1931年の発足当初から「県体協」として親しまれてきたが、新たな名称で次代へ進む。
 上部組織の日本体育協会が2018年4月、スポーツが学校体育の枠を超えて国民に広がっている実態に合わせて「日本スポーツ協会」に変更。中心事業の「国民体育大会」も23年の佐賀県開催から「国民スポーツ大会」に改める。長年親しまれてきた略称の「国体(こくたい)」は「国(こく)スポ」、英語表記は「NATIONAL SPORTS FESTIVAL」から「JAPAN GAMES」となる。
 これを受けて、昨年から全国的に名称を変える組織が増加。長崎県体協も県内の加盟24団体、46競技団体にヒアリングした結果、一部に「体育は青少年への教育の一種であり、スポーツは遊びの要素が多い」「慣れ親しんだ日本語がいい」などの反対もあったが、おおむね賛成意見が多かった。
 「長崎県スポーツ協会」の英語表記は「Nagasaki Prefecture Sport Association」。「Sport」は一般的な複数形を使わずに、人類共通の文化を意味する単数形にした。
 荒木理事長は「ただ単純に名前が変わったということではない。スポーツの定義は捉え方が難しく、意味合いが広い。大きな転換期になる可能性もある」とさらなるスポーツ界の発展を見据えていた。

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