日本医師会は2020年4月1日の定例会見で、新型コロナウイルスがさらに拡大するなか「医療危機的状況宣言」を発出した。政府が「緊急事態宣言を出す状態ではない」と再三表明するなか、医療現場として現状を強いかたちで訴えたものとみられる。
「国民の理解とご協力をいただかなければ、とても乗り切れない」
会見した医師会の感染症危機管理対策担当常任理事である釜萢敏氏は「現在が非常に厳しい状況であることを国民に理解をいただきたい。国民の理解とご協力をいただかなければ、とても乗り切れない状況だ」と現場の危機感を訴えた。現在が医療崩壊なのか、という質問に対しては「現下はそこまでではないという認識だが、国民のご理解を得られなければそうなるだろう」と述べ、国民に対し日々の行動、受診行動を変えて欲しいと訴えた。